第十届日本HSK留学就職フェアに出展

2025年10月18日、百年留学生記念館は、日本青少年育成協会および漢考国際教育科技（北京）有限公司が主催する「第十届日本HSK留学中国就业展」に出展しました。本博覧会は、日本国内最大規模の中国語学習・交流イベントの一つとして知られ、多数の大学、企業、文化団体が参加し、会場は終日多くの来場者で賑わいました。
当館ブースにはたくさんの来訪者が足を運び、中国文化や百年前の留学生史、中日交流に対する高い関心が寄せられました。

記念館館内の展示：周恩来の留学足跡から現代留学生交流プラットフォームへ

展示の中心は、当館の常設特別展「周恩来の東京留学足跡」でした。これにより、百年前の中国人留学生が日本で学び生活した軌跡を紹介しました。同時に、記念館が現代の留学生文化交流拠点として行っている活動―frisbee game会、気候変動テーマのボードゲーム会、読書サロンなど―も紹介し、若者が言語と文化を通じて新たなつながりを築く姿を伝えました。

多くの来訪者から「実際に記念館を訪れてみたい」「イベントに参加したい」といった声も寄せられました。

春秋旅行と連携し「日中学生文化交流団」を発表

会場では、日本春秋旅行と共同で新プロジェクト「日中学生文化交流団」を発表しました。本ツアーは2025年11月29日～12月2日に江蘇省蘇州市で実施され、「江南に触れ、現代中国を感じる」をテーマに、日本の学生と中国の大学生による交流・学びの機会を提供します。行程には高校・大学・企業訪問が含まれ、伝統と革新が共存する中国の魅力を体験できる内容となっています。

特別セミナー：「百年前の中国人留学生とレバニラの誕生秘話」

イベント期間中、当館副館長・宋浩による特別講座
「腹ペコ中国人留学生と百年前の東京〜レバニラ誕生秘話〜」
が開催されました。講座では、百年前の中国人留学生の暮らしや食文化をユーモラスに紹介し、会場は笑いと共感に包まれました。多くの聴講者から「歴史を身近に感じることができた」「中日交流の原点を温かく理解できた」と好評をいただきました。

また、講座の後半では、百年留学生記念館インターン生であり、中央大学日中交流サークルの部長を務める鈴木陽が登壇し、記念館が今後展開する中日交流プログラムや学生主体の参加型イベントについて詳しく紹介しました。若者ならではの視点から語られた中日交流の可能性は、多くの来場者に新たな関心と期待を呼び起こしました。